
金利と聞いてどのようなイメージをお持ちでしょうか?
お金を銀行に預けたり、住宅ローンや車のローンなどを組む時に「金利」という単語を目にする機会はありませんか?
「金利」の意味はなんとなく分かるけれど、細かな内容について聞かれると答えづらい、という方もいるのではないでしょうか?
今回は、「金利」についてご紹介します。
金利とは
金利とは、お金をある期間の中で貸し借りする時の値段になります。
たとえば、レンタカーショップで車を借りることを考えてみてください。レンタカーを借りるには費用(使用料)がかかります。借りる期間が短かいとその費用は安く、借りる期間が長ければ高くなります。
つまり「金利」とは何かを貸し借りしたときに掛かる「使用料」のことです。
お金も同じで、お金を借りたときに費用(使用料)がかかります。
これを「金利」と言います。お金を借りる使用料は短期間であれば安く、長い期間だと高くなります。

銀行金利
銀行は私たちの預金を使って、企業や個人に貸付けを行っています。
つまり私たちが預金をして得られる金利というのは、銀行から見ると私たちの預金を利用するための「使用料」なのです。
いつでも引き出せる普通預金は流動性が高い、銀行からすれば企業や個人に貸付がしにくいため、使用料(金利)は低く設定されています。特に日本は金利が低いと言われています。それに対して定期預金のように一定期間引き出すことができない預金は流動性が低いため、預入期間に応じて使用料(金利)を高くしています。
政策金利と金利が高い・低いとは
次に、この金利が上昇したり、下落した際に起きることについて考えてみます。
2020年は世界的に金利が下落しました。理由はわかりますか?
そう、2020年から2022年現在も続いている世界的なパンデミックがありましたね。
銀行は、私たちの預金と日本銀行から調達したお金を元手にして、個人や企業への貸付業務を行います。
日本銀行(日銀)とは、日本経済の中核を担う中央銀行のことです。
アメリカにもFRBと呼ばれる米連邦準備制度理事会(Federal Reserve Board)があり、米国の中央銀行にあたります。
中央銀行は各国の金融政策を支える要となる存在で、日本銀行では具体的に以下の3つの役割が与えられています。
- 発券銀行 「日本銀行券」つまり紙幣の発行と管理を行う
- 銀行の銀行 民間銀行との間で預金の引き受けや貸し出しを行い、銀行間の決済を仲立ちする
- 政府の銀行 政府の資金を管理するほか、国債の取り扱いや外国為替関連の事務を行う
これらはいずれも「物価の安定」や「金融システムの安定」に貢献し、経済の持続的な成長に欠かせないものです。
銀行は日本銀行からお金を調達する際に「使用料(金利)」を払います。
この日本銀行に払う使用料(金利)を「政策金利」と言います。
仕入れコストが上がれば商品価格は値上げされるのと同じで、政策金利(仕入れコスト)が上がれば銀行から個人・企業への貸出金利(商品価格)も上がります。そのため、今後「ゼロ金利解除」というニュースがあれば、私たちが借りる際の金利が上がります。
もし上がったとしたら、日本の不動産の8割は変動金利と言われているので、とんでもないことが起きてしまいますが。。。
これが、金利が上がる仕組みです。
なんで、「利上げ」するのか?
2022年からようやくパンデミックが全世界的に落ち着いてきて、アメリカやイギリス、ヨーロッパも「利上げ」に向かっています。
利上げをする理由は、「国のお金の信用を無くさないため」と言われています。
アメリカを例にすると、アメリカはインフレが強く物価が上昇しています。
物価が上がる状況とは、物がよく売れている状態ですので、それは景気がよくなっていると言えます。従って「景気が良くなると金利が上がる」と言い換えることもできます。
金利が上がれば株価は上がります。物価や景気は数字で図りづらいので金利を見て株を買ったり売ったりするのです。
さらに為替に関しても同様です。
● 日本の金利が上がる → 日本円でお金を預ければ金利が増える
従って、日本円は買われ、円高になるのです。
反対に、金利が低い状態の時を考えてみましょう。
金利が低いと気軽にお金を借りれるので、企業は銀行からお金を借りまくり、新規事業をどんどん進めます。利益を生み、株価は上がり、雇用は増えて、金回りが良くなっていきます(市場に出回るお金の量が増える)。
まさに好景気です!上記の物価が上がる状況です。
今度はこれを日本に置き換えてみましょう。
企業は潤沢な資金を持ち、給料もどんどん増えていきます。多少モノが高くても売れるから、物価も上がっていく。極端な話をすると、150円の缶コーヒーが、1,500円になっても、お金があるからみんな物を買います(物価の上昇)。
このような状況は「ハイパーインフレ(バブル)」と呼ばれています。
でもこれは、「円」の価値が下がっていることを意味します。なぜなら、より多くの日本円を集めないと、モノが買えないのだから。また、金利が低いということは、投資家は「円」を欲しがりません。「円」を持っていても利息が低く、メリットがないからです。そのため、需要がなくなり「円」の価格は下がる傾向となります。
これがどんどん進んでいくとどうなるか?
やがて1万5,000円、15万円、150万円ないと、缶コーヒーすら買えなくなっていく。輸入に頼っているモノも、日に日に価値が下がる日本円では買いづらくなっていきます。こうなってくると、どんどん価値が下がる「日本円」など、持っていても意味がないとなってしまうのです。
だから、国はこうした最悪の状態に陥る前に「利上げ」を行い、インフレを抑えようします。
為替が動く理由(ドル円を例に)
では、例えばアメリカが利上げをするとドル円が上昇するのはなぜでしょうか?
実はとても簡単な話です。アメリカが利上げをすれば、ドル(お金)が市場に回らなくなる=ドルの価値が上がるということです。たくさん物が溢れれば、その物の価値が下がり、希少な物の価値が上がるのと同じです。
ドルの価値が上がれば、為替でいうドル高円安でドル円は上昇します。
今後この日本でも「利上げ」が行われる可能性は十分にあると思います。
私たちにできることは、こういった金融の知識を少しでも身に付けること、有事のときにどこでも生活できるマイビジネスを持つこと。今のうちに備えておくことです。
そして、広い視点で海外にも目を向けていくことです。