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資本主義という仕組み

資本主義
資本主義とは、働いたらその労働力に応じて報酬が得られるという制度であり、自由に経済活動を行える社会です。

資本主義という仕組みは、資本家が資本を蓄積するための仕組みであって、労働者本位の仕組みでは、そもそもありません。
資本家が資本を蓄積しないと会社は潰れます。今は会社が多過ぎて、競争が激化しているので、倒産しないために単位労働者当たりの労働量をあげるしかないのです。

もちろん資本主義とは無関係なフィールドもちゃんとあります。

ここで2つ3つ挙げられなけば勉強不足。なぜなら、選択しようにも「選択肢そのものを知らない」レベルだからです。

資本主義は競争が原則になり、企業間も労働者同士も同じです。競争という概念をしっかり理解するのがポイントです。

理由は、競争とわかればすぐやることがすぐにわかるからです。

いまを生きる「資本論」

いまを生きる「資本論」 佐藤優 著 以下、抜粋。

こちらの書籍からの抜粋ですが、「労働力商品化」という言葉があります。人間は物ではないから、労働力の商品化も本当はできません。労働力商品は資本主義システムで作ることができないのです。
例えば、労働力は明日働く力というのは、食事をして、風呂に入って、新しく洗った服を着て、家で少しテレビを見てリラックスして、家族と話をして、という具合に家庭の中で作られるものです。資本によって作ることができないのです。

しかし、資本家の理想としては、少しでも利潤を上げたいから、本当は労働者を24時間労働させたいわけです。しかしそれは死んでしまうので、無理があります。
だから資本主義は、その根源である労働力商品化と、資本を持っていれば利子が入ってくる擬制資本(公社債・株券・土地価格、この二点において幻想の上に構築されているのです。
ただし、そのフィクションを、みんなが信じている。非常に強い共同主観性があるから、みんながそれを当たり前のものであり、変えることができないと思い込んでいるんです。

まとめの部分にこう綴られています。

資本主義は、労働力の商品化によって初めて成立する。労働力は、必ず商品なのである。
労働力という「何か」が、古代からずっとあって、それが資本主義の成立とともに商品化したということではない。
資本主義というシステムが、労働力の商品化を生み出すのである。しかし、労働力の商品化が完成することもない。
24時間労働はできないため。他の商品とは異なり、労働力商品は家庭で、消費と休息によって生産されるからである。と綴られています。

所得と教育と労働力再生産

資本論の論理からすると、賃金というのは分配ではありません。賃金は生産のところで決まります。一カ月の賃金はどのように決まるのか?
①一か月分の食費、服代、家賃、ちょっとしたレジャーといった、翌月も働くことができるエネルギーの蓄えのための費用。

②それだけでは次の世代の労働者を作り出すことができないから、家族を養う、あるいはパートナーを見つけることにかかる費用。それがきちんと賃金の中に含まれていないと、皮肉なことに資本主義はシステムとして続かないのです。

③資本主義は発展していくとともに技術革新があるのだから、その技術革新に対応するための学習費用。

この3つが賃金の要件で、これは生産のところで決まってしまうのです。
今後低所得の人たちの子女は、教育を受ける可能性が低くなってきます。つまり将来の労働力の質がどんどん下がってくるわけです。
労働力商品の質が劣化することは、日本の資本主義が弱くなることと一緒です。

 

未来

これから我々にできること

これからの世の中で我々が取っていく手段は、競争に勝つためには、何か自分の専門分野を作って、コモディティにならないようにすることです。コモディティとは、一般的に”商品”という意味です。

あなたの時給はいくらといった商品ではなく、無限大の可能性を秘めた存在にあなたはきっとなれるのです。単純な代替可能労働力商品として使われないようにすることです。

大金持ちになるのは才能ではなく、他人の労働力をどれだけ搾取するかと言われている時代もありましたが、インターネットが普及した現代では、これが「個の力」でも可能になりました。そして、競争でまず必要なのは知力体力です。勉強とトレーニング習慣は必須です。
そもそも大企業は、収益構造がどんどん複雑になってたくさん社員を抱えることで、自分の首を絞めているようなところが見え隠れしています。
自分にとっての仕事の意味さえ明確になっていれば、企業の規模なんぞ問題ではない。

とすると、大企業は解体の方向に進むだろうという予測もあります。

今回のコロナ騒動が引き金となって、恐竜がバタバタと倒れたように図体デカい企業の動きは機敏じゃありません。

個人事業主や小規模企業で優秀な経営者がいるところが生き残ることになります。
人は、働きながら教育されたいとどこかで思っています。図体のデカい企業は時代の変化のスピードに追い付けなくて、かつ、そんな図体で生産されるコモディティにはなんの魅力も感じられなくなり、売れなくて、かつ、まともに働く労働者を確保できないこと、などより解体され、残るのは身動きの軽い企業や事務所オフィスという時代が待ち受けているように感じます。

大企業がバタバタと倒れて、これから正に「空前のチャンス」が訪れようとしているのです。企業に依存せず「個の力」で自由に生きていける時代がすぐそこまで来ています。

本日も最後まで読んでいただき本当にありがとうございました。

 

 

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